はじめに
こんにちは。今日は、単位未満株についてお話ししたいと思います。
米国株式市場が低迷する中、多くの投資家が戸惑っているのではないでしょうか。
しかし、このような局面こそ、単位未満株を活用して資産形成を行う良い機会かもしれません。
単位未満株とはどのようなものか、その特徴やメリット・デメリット、そして具体的な投資方法などについて詳しく解説していきます。
米国株が不調な時期に、少額から始められる単位未満株投資は、資産形成の有効な選択肢の1つになると思います。
単位未満株とは
まず、単位未満株とはどのようなものなのでしょうか。
日本の株式市場では、株式の売買単位が100株というのが一般的です。つまり、100株未満の株式を購入することは難しく、投資の敷居が高くなっていました。
しかし近年、少額からでも株式投資ができるよう、単位未満株取引が広がってきています。
単位未満株とは、100株未満の株式を指します。1株から購入できるため、少額の資金でも株式投資を始められるのが大きな特徴です。
以前は、100株以上でないと株主としての権利(株主総会への出席、株主優待の受領など)を享受できませんでした。しかし今日では、単位未満株でも一部の権利は受けられるようになってきています。
単位未満株の活用によって、幅広い投資家が株式市場に参加できるようになりました。特に、米国株が軟調な今こそ、単位未満株への注目が高まっているのです。
単位未満株投資の魅力
では、なぜ単位未満株への投資が注目されているのでしょうか。その主なメリットは以下の通りです。
1. 少額から始められる
先述の通り、単位未満株なら1株から購入できるため、少額の資金でも株式投資を始められます。
100株単位では、数十万円以上の資金が必要でしたが、単位未満株なら数千円からでも投資を始められるのです。
特に、米国株が不調な現在、遊休資金を持っている投資家にとっては、単位未満株が魅力的な選択肢となります。
大きな金額を一気に投入するよりも、少額ずつ分散投資する方が賢明だと言えるでしょう。
2. 高配当株を狙える
単位未満株には、高い配当利回りを持つ銘柄も多数存在します。伝統的な高配当株は単位未満株でも手に入ります。
これらの銘柄は、長期的な視点で保有すれば、着実な配当収入を得られる可能性があります。配当金を再投資すれば、着実な資産形成にもつながるでしょう。
米国株が軟調な中、高配当銘柄に注目することで、安定的な収益を確保できるかもしれません。
3. 分散投資が容易
単位未満株なら、少額からでも多数の銘柄に分散投資できます。例えば、1万円ずつ100銘柄に投資すれば、100万円の資金で幅広い銘柄を保有できるのです。
これにより、特定の銘柄に集中せずに、リスクを分散することが可能になります。米国株の下落局面では特に重要な戦略といえるでしょう。
一方で、デメリットもいくつか存在します。
単位未満株のデメリット
単位未満株にはいくつかの課題もあります。主なデメリットは以下の通りです。
1. 株主権が制限される
単位未満株では、株主としての権利が一部制限されます。例えば、株主総会への出席や、株主優待の受領ができない場合があります。
ただし、最近では一部の企業が単位未満株主にも株主優待を提供するようになってきています。また、株主総会への出席も、インターネットでの参加が可能になるなど、状況は改善されつつあります。
2. 取引に制限がある
単位未満株の取引には、注文方法やタイミングに一定の制限があります。例えば、リアルタイムの株価で注文できない場合があります。
また、取り扱いのある証券会社が限られているのも課題の1つです。ただし、最近では主要な証券会社でも単位未満株の取り扱いが広がってきています。
3. 流動性が低い
単位未満株は、流動性が100株単位の株式に比べて低い傾向にあります。そのため、売買タイミングによっては、希望の価格で取引できない可能性があります。
しかし、長期保有を前提とした投資であれば、流動性の低さは大きな問題とはならないでしょう。むしろ、短期的な売買を抑制し、長期的な視点で投資を行うことができるメリットもあるといえます。
単位未満株の選び方
では、具体的にどのような銘柄を選べば良いのでしょうか。以下のポイントを意識して選定していきましょう。
1. 高配当株に注目
前述の通り、高配当株は単位未満株の有力な候補です。REITや公益事業株、金融株など、伝統的な高配当銘柄を中心に検討しましょう。
また、最近では成長企業の中にも、意外な高配当銘柄が存在することがわかってきました。そうした銘柄にも注目してみると良いでしょう。
2. 有名企業の銘柄を選ぶ
単位未満株を初めて投資する場合は、できるだけ有名で安定した企業の銘柄を選ぶことをおすすめします。
大手企業の株式は、流動性も高く、情報開示も充実しているため、初心者にも扱いやすいでしょう。有名投資家がおすすめする銘柄なども参考にしてみてください。
3. 複数の証券会社を活用する
前述の通り、単位未満株の取り扱いには証券会社によって差があります。
そのため、複数の証券会社を活用し、取引しやすさや手数料の安さなどを比較検討するのがよいでしょう。SBI証券や楽天証券など、単位未満株に力を入れている証券会社を活用するのがおすすめです。
単位未満株投資の実践
では、実際にどのように単位未満株への投資を始めればよいでしょうか。
まずは、自分の投資スタイルに合わせて、投資金額や銘柄数を決めましょう。先ほど紹介した、100銘柄程度に少額ずつ分散投資するのが一般的な方法です。
具体的な投資手順は以下の通りです。
- 投資資金を決める
- 投資対象の銘柄を選定する
- 証券会社で単位未満株の取引を開始する
- 少額ずつ継続的に投資する
- 配当金を再投資する
特に、3の証券会社選びは重要です。単位未満株の取り扱いが豊富で、手数料も安いところを選びましょう。
また、4の継続的な投資も大切です。毎月一定額を投入するなど、定期的な投資を心がけることで、着実な資産形成につなげられます。
さらに、5の配当金の再投資も検討すると良いでしょう。配当金を積み立てて、新たな単位未満株を購入していくことで、複利効果を発揮できます。
私の本音
最後に、私自身の経験を踏まえて、単位未満株投資について本音を語らせていただきます。
私も、米国株が軟調な今、単位未満株への投資を積極的に行っています。特に、高配当株に注目しながら、幅広い銘柄に少額ずつ分散投資しています。
もちろん、単位未満株にはデメリットもありますが、少額から始められる点や、高配当が期待できる点など、メリットの方が大きいと感じています。
ただし、単位未満株への投資は、あくまでも米国株や日本株への積み立て投資の補完的な位置づけと考えています。
単位未満株はそれに加えて、高配当を狙える選択肢として活用していきたいと考えています。資産形成だけでなく、自分年金の一部としても期待できるかもしれません。
まとめ
今回は、単位未満株投資について詳しく解説しました。
少額から始められ、高配当株を狙えるという特徴から、米国株が軟調な今、注目を集めています。ただし、一部の株主権が制限されるなどのデメリットもあるため、慎重に検討する必要があります。
私自身も単位未満株への投資を積極的に行っており、資産形成の有効な選択肢の1つだと考えています。ぜひ、皆さんも単位未満株投資に挑戦してみてください。