メジャーリーグのパドレス所属のダルビッシュ有投手と、カブス所属の今永昇太投手が、シーズン中にチームを超えて行ったキャッチボールが注目を集めている。
2人は2023年3月のWBCで同僚だった経験があり、投球フォームや投球技術などについて意見交換をしていたようだ。
シーズン中のこのような交流は珍しいが、ダル塾のようにチームの垣根を超えた交流が選手の成長につながることが期待される。
メジャーリーグでは、現役選手同士がチームを超えて交流することは珍しい。しかし、パドレス所属のダルビッシュ有投手と、カブス所属の今永昇太投手の間では、そのような交流が行われていることが明らかになった。
2人のきっかけとなったWBC
ダルビッシュと今永は、2023年3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で同僚として日本代表チームに所属していた。この経験が、2人の交流のきっかけとなったようだ。
試合前の映像を見ると、ダルビッシュが今永に熱心にボールの握り方などを説明しており、今永も質問を投げかけるなど、お互いに積極的に意見交換をしている様子が確認できる。さらに、シーズン中とは珍しい光景として、2人がキャッチボールをする姿も捉えられていた。
投球フォームや投球技術について意見交換
ダルビッシュと今永は、お互いの投球フォームや投球技術について、活発な意見交換を行っていたと考えられる。
ダルビッシュは14年目のベテランで、これまでに様々な投球テクニックを磨いてきた経験を持つ。一方、今永は2年目の若手投手で、まだ成長の余地が大きい。そのため、ダルビッシュからの助言や指導を受けることで、今永の投球スキルがさらに向上する可能性がある。
また、チームが違うからこそ、お互いの長所や短所を客観的に評価できる立場にあるため、より建設的な意見交換ができたのかもしれない。
チームを超えた交流が選手の成長につながる
シーズン中にチームを超えた交流を行うことは、メジャーリーグでは一般的ではない。しかし、ダルビッシュと今永のように、互いの経験やスキルを共有し合うことは、選手の成長にとって大きな意義があると考えられる。
メジャーリーグの世界では、いわゆる「ダル塾」のような取り組みが注目されている。ダルビッシュ自身も、自身のキャリアで培った知識やノウハウを若手投手に伝授する活動を行っている。
このように、チームの垣根を超えた交流を通じて、選手同士が切磋琢磨し合うことで、個々の技術向上や潜在能力の発揮につながる可能性がある。
今後の活躍に期待
ダルビッシュと今永の交流が、2人の今後の活躍につながることが期待される。
ダルビッシュは現在、右肘の炎症のためメジャーリーグの登録を遅れているが、早期の復帰が望まれる。一方の今永は、開幕投手を務めるなど順調なスタートを切っており、今後さらなる飛躍が期待されている。
このような2人の交流が、両者の成長と活躍につながることを願わずにはいられない。メジャーリーグの垣根を越えた選手同士の交流は、野球ファンにとっても大変興味深い出来事と言えるだろう。