売上があっても安心できない。中国から水着を仕入れていた私が、今だから伝えたいお金の話。
こんにちは、しげです😊
私は現在62歳。
左手一本とChatGPTを使いながら、ブログやnoteで文章を書いています。
でも、以前はまったく違う仕事をしていました。
実は私、約20年間、一人で会社を経営していたんです。
中国から水着を仕入れて、販売する仕事もしていました。
営業、仕入れ、請求書の発行、お金の管理。
基本的には全部自分です。
今でいう「一人会社」ですね。
会社を経営していると、売上が増えればうれしいものです。
でも、長く続けているうちに、あることを強く感じるようになりました。
「売上があることと、お金があることは違う」
商品が売れても、入金は来月。
でも仕入れ代金は今月必要。
そんなお金の流れを考えなければなりません。
今回は、私が約20年間の一人会社経営を通して学んだ「資金繰りで大切な5つのこと」を紹介します。
これから独立する方や、小さな会社を経営している方の参考になればうれしいです。
1.一人会社の資金繰りはなぜ難しいのか?
そもそも、資金繰りとは何でしょうか。
難しく考える必要はありません。
簡単に言えば、会社に入ってくるお金と、出ていくお金を管理することです。
例えば、100万円の商品を販売したとします。
売上は100万円です。
しかし、その100万円が銀行口座に入るのは翌月末かもしれません。
その間にも、会社ではさまざまな支払いが発生します。
- 商品の仕入れ代金
- 運送費や送料
- 通信費
- 外注費
- 税金や社会保険料
- その他の事業経費
売上があるからといって、支払いに使えるお金があるとは限りません。
これが資金繰りの難しさです。
一人会社では経理も社長の仕事
大きな会社なら、営業部や経理部などがあります。
でも、一人会社は違います。
営業も社長。
経理も社長。
仕入れ担当も社長。
困ったときに判断するのも社長です。
私も一人で会社を経営していましたから、小さな会社ならではの大変さを感じてきました。
売上を増やすことだけでなく、入金と支払いの時期まで考える必要があります。
そして、ここから紹介する5つの教訓は、今の私にも役立っています。
2.学んだこと① 売上よりも現金の流れを大切にする
最初に伝えたいのは、売上と現金の違いです。
会社を経営していると、どうしても売上に目が向きます。
「今月は100万円売れた」
「先月より売上が増えた」
もちろん、売上は大切です。
でも、それだけでは経営の状態を判断できません。
売上100万円でも、お金が足りないことがある
例えば、次のようなケースを考えてみます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 今月の売上 | 100万円 |
| 今月の売上代金の入金 | 0円 |
| 今月の仕入れ代金支払い | 40万円 |
| その他の経費支払い | 20万円 |
| 今月の現金収支 | マイナス60万円 |
※説明のための架空の例です。
売上は100万円あります。
しかし、まだ入金されていません。
一方で、60万円の支払いがあります。
つまり、今月は60万円の現金を別に用意する必要があるわけです。
帳簿上の利益と、銀行口座に残るお金は違います。
私が大切だと思うこと
経営を続けるなら、売上だけでなく、入金予定と支払予定を確認することです。
例えば、毎週月曜日に銀行口座を確認する。
今週の入金予定を確認する。
今月末までの支払いを確認する。
これだけでも、お金の状況をつかみやすくなります。
私は今、ブログやnoteで収益を得る仕事に取り組んでいます。
アフィリエイトも、成果が発生した日にお金が振り込まれるわけではありません。
成果の確定から入金まで、時間がかかることがあります。
会社経営と今の仕事では規模も仕組みも違いますが、入金時期を意識する大切さは共通しています。
教訓① 売上だけでなく、手元に残る現金を見る。
3.学んだこと② 仕入れと在庫を甘く見ない
私は以前、中国から水着を仕入れていました。
海外から商品を仕入れる仕事では、仕入れ価格だけを考えていればよいわけではありません。
輸送費、為替、販売時期、在庫管理。
いろいろなことを考えなければなりません。
特に水着のような季節商品では、販売時期が重要です。
夏に売る商品は、夏になってから準備するのでは遅い
水着は夏に需要が高まる商品です。
販売時期に間に合わせるには、あらかじめ商品を準備する必要があります。
仕入れ先との打ち合わせや商品の輸送にも時間がかかります。
つまり、商品が売れる前にお金が出ていくことがあるのです。
ここが輸入販売の難しいところです。
在庫は資産でも、すぐに使える現金ではない
例えば、水着を200万円分仕入れたとします。
商品は会社にあります。
しかし、まだ売れていなければ、その商品がすぐに現金になるわけではありません。
売れ残れば、保管場所も必要です。
値下げ販売しなければならない場合もあるでしょう。
さらに、翌年まで在庫を持ち越すと、流行や需要が変わる可能性もあります。
これは、水着に限った話ではありません。
衣料品、雑貨、食品、日用品など、在庫を持つ商売には共通する問題です。
小さな会社ほど在庫管理が重要
資金に余裕のある大企業と違い、一人会社では大量仕入れが大きな負担になることがあります。
たくさん仕入れれば、単価が安くなる場合もあります。
しかし、売れなければ現金が在庫に変わったままです。
そのため、次のような管理が大切です。
- 商品ごとの売れ行きを確認する
- 売れ残りを定期的に数える
- 必要以上の仕入れを避ける
- 仕入れ単価だけでなく送料も含めて考える
- 売れ残った場合の値下げ幅を想定する
今、私が新しく物販を始めるなら、最初から大量に仕入れることは避けたいと思います。
まずは少量で需要を確認する。
そして、売れ行きを見ながら次の仕入れを考える。
そんな方法を選びます。
教訓② 仕入れた商品は、売れて初めて現金に戻る。
4.学んだこと③ 請求書の発行と入金管理を後回しにしない
一人会社では、請求書の発行も自分の仕事です。
商品を販売したり、仕事を納品したりしたら、取引条件に沿って請求書を作成します。
でも、請求書を発行したら仕事が終わり、というわけではありません。
大切なのは、実際に入金されたかどうかです。
請求書には入金予定日がある
例えば、10月に商品を納品したとします。
取引先との契約が「月末締め、翌月末払い」なら、代金が入るのは11月末です。
会社側は、その日までの支払いに対応しなければなりません。
もし入金予定日を間違えていたら、資金計画が狂ってしまいます。
私なら入金予定表を作る
これから一人会社を始める方には、難しい管理ソフトを使わなくても、まず簡単な表を作ることをおすすめします。
| 取引先 | 請求額 | 入金予定日 | 状態 |
|---|---|---|---|
| A社 | 300,000円 | 11月30日 | 未入金 |
| B社 | 150,000円 | 11月15日 | 未入金 |
| C社 | 100,000円 | 10月31日 | 入金済 |
※架空の例です。
GoogleスプレッドシートやExcelで十分です。
重要なのは、いつ、いくら入る予定なのかを把握すること。
そして、予定日に入金がなければ、相手先に確認することです。
入金が遅れたときの対応
取引先にも事情があるかもしれません。
だからといって、何も確認しなければ自分の会社の資金繰りに影響します。
予定日を過ぎたら、まずは請求内容や振込状況を確認する。
必要に応じて、相手先に連絡する。
取引先との関係を大切にしながら、支払い予定を明確にすることが重要です。
教訓③ 請求書は発行して終わりではない。入金まで確認する。
5.学んだこと④ 小さな経費を見逃さない
会社経営では、大きなお金ばかりに目が向きがちです。
商品の仕入れ代金や大口の売上。
もちろん、これらは重要です。
しかし、小さな支出も積み重なると大きな金額になります。
毎月5,000円でも、年間では6万円
例えば、毎月5,000円のサービスを契約しているとします。
年間では60,000円です。
もし同じようなサービスを3つ契約していれば、年間180,000円になります。
会社を経営していると、便利そうなサービスをいろいろ利用したくなります。
でも、本当に必要かどうかを定期的に確認することが大切です。
今の私も同じです
私は今、ChatGPTなどのAIツールを使って仕事をしています。
文章作成、ブログ運営、画像制作。
便利なサービスはたくさんあります。
しかし、何でも有料契約すればよいわけではありません。
利用していないサービスにお金を払い続ければ、せっかくの収益が減ってしまいます。
これは、会社を経営していたころと同じ考え方です。
収入を増やすことも大切ですが、無駄な支出を減らすことも立派な経営改善です。
経費は3つに分けて考える
私なら、毎月の経費を次の3つに整理します。
① 必ず必要な経費
仕事を続けるために欠かせない支出です。
② 売上につながる経費
広告費や販売に必要なサービスなど、効果を確認して判断する支出です。
③ 今すぐ必要ではない経費
使っていないサブスクリプションや、なくても仕事ができるサービスなどです。
特に③は、定期的に見直したいですね。
教訓④ 売上を増やす前に、無駄な支出がないか確認する。
6.学んだこと⑤ 資金繰りが苦しくなる前に選択肢を調べる
最後にお伝えしたいのが、資金調達についてです。
一人会社の経営者は、何でも自分で判断しなければなりません。
売上を増やすこと。
仕入れを考えること。
請求書を管理すること。
そして、資金が足りなくなったときの対応も自分で考える必要があります。
資金調達には複数の方法がある
例えば、事業の状況に応じて次のような方法を検討できます。
- 銀行や日本政策金融公庫への融資相談
- 取引先との支払条件の見直し
- 売掛金の早期回収の相談
- 余剰在庫や不要資産の売却
- ファクタリングによる売掛債権の早期資金化
もちろん、すべての方法がどの事業者にも使えるわけではありません。
大切なのは、一つの方法だけに頼らないことです。
私が今になって知ったファクタリングという方法
最近、資金調達サービスを調べるなかで、ファクタリングについて改めて学びました。
ファクタリングとは、すでに発生している売掛債権を売却し、入金予定日より前に現金化する仕組みです。
例えば、翌月末に入金される予定の請求書がある場合、契約条件によっては早めに資金化できる可能性があります。
ただし、手数料がかかります。
また、成立済みの売掛債権が必要で、審査に通る保証もありません。
私は日本資金支援センターを実際に利用した経験はありません。
そのため、利用者としての評価はできませんが、資金調達の選択肢を比較するために、同サービスの特徴や注意点を調べました。
関連記事:【2026年版】日本資金支援センターの評判・口コミは?手数料や審査を元経営者が解説

ファクタリングを検討する際は、最終的な手数料、受取額、売掛先が支払わなかった場合の責任などを確認してください。
高額な手数料は、かえって資金繰りを悪化させる可能性があります。
資金繰りに困る前に準備できること
私が小さな会社の経営者に伝えたいのは、日ごろから現金の流れを把握することです。
まずは翌月までの入出金を確認する。
必要なら3か月先まで見通す。
支払いが厳しくなりそうなら、早めに相談する。
資金がなくなってから慌てるより、前もって準備しておく方が選択肢を持ちやすくなります。
教訓⑤ 資金繰りが苦しくなる前に、使える制度や相談先を調べておく。
7.一人会社の資金繰りを改善するために今日からできること
ここまで紹介した5つの教訓を、実際の行動につなげてみましょう。
私がおすすめするのは、難しいことを一度に始めるのではなく、今日できることから取り組む方法です。
STEP1.銀行口座の残高を確認する
まずは、今いくら使えるお金があるのかを確認します。
売上予定ではなく、実際にある現金です。
STEP2.今月と来月の支払いを書き出す
仕入れ代金、外注費、税金、固定費などを書き出します。
支払日も記入します。
STEP3.入金予定日を確認する
売掛金がいつ入るのかを確認します。
予定日が分からないものは、取引先との契約書などを確認しましょう。
STEP4.不足する時期がないか調べる
入金予定と支払予定を並べて、資金が足りなくなる時期がないか確認します。
STEP5.必要なら早めに相談する
資金不足が予想されるなら、取引先との条件見直しや、金融機関、公的支援窓口への相談を検討しましょう。
特別な会計ソフトがなくても、紙のノートや表計算ソフトから始められます。
大切なのは、お金の流れを見えるようにすることです。
8.一人会社の資金繰りに関するよくある質問
Q1.一人会社でも資金繰り表は必要ですか?
私は、作っておくことをおすすめします。
会社が小さいからこそ、一度の入金遅れや予想外の支払いが経営に影響する可能性があります。
Q2.売上が増えれば資金繰りは改善しますか?
必ずしもそうとは限りません。
売上が増えても、仕入れや外注費の支払いが先行すると、現金が不足する場合があります。
利益だけでなく、入出金の時期も確認しましょう。
Q3.在庫を多く持つのは悪いことですか?
必ずしも悪いことではありません。
需要に対応するための在庫は必要です。
ただし、売れ残りが増えると現金化が遅れ、資金繰りに影響します。
売れ行きに合わせて仕入れることが大切です。
Q4.資金繰りが苦しくなったら最初に何をすべきですか?
まず、手元資金と入出金の予定を確認し、不足する日と金額を明確にすることです。
そのうえで、売掛金の回収状況、支払条件、金融機関への相談などを検討します。
Q5.ファクタリングは一人会社でも利用できますか?
法人や個人事業主に対応しているサービスがあります。
ただし、通常は成立済みの売掛債権が必要です。
手数料や審査条件を確認し、銀行融資など他の方法とも比較して判断しましょう。
9.病気で会社をやめた私が、今思うこと
私は58歳のときに脳梗塞になりました。
右半身に麻痺が残り、失語症も経験しました。
それをきっかけに、約20年間続けてきた会社をやめました。
今は62歳。
以前のように両手を自由に使って仕事をすることはできません。
でも、左手一本とChatGPTを使いながら、文章を書く仕事に取り組んでいます。
会社を経営していたころと、今の生活はずいぶん変わりました。
ただ、一つ変わらないことがあります。
それは、**「お金を大切に使い、無理をしないで続ける」**という考え方です。
今は大きな売上を目指すよりも、自分にできることを少しずつ積み重ねています。
ブログを書く。
noteを書く。
Xで発信する。
そして、得られた収益と使ったお金を確認する。
小さな活動でも、お金の管理は大切です。
20年間の経営経験は、無駄にはなっていません。
むしろ、今の私を支える経験の一つになっています。
10.まとめ|一人会社で大切なのは売上だけではない
今回は、私が約20年間の一人会社経営で学んだ、資金繰りの5つの教訓を紹介しました。
① 売上よりも現金の流れを大切にする
売上があっても、入金まで時間がかかることがあります。
② 仕入れと在庫を甘く見ない
商品を多く仕入れても、売れるまでは現金に戻りません。
③ 請求書の発行と入金管理を後回しにしない
いつ入金されるのかを把握することが大切です。
④ 小さな経費を見逃さない
毎月の小さな支出も、積み重なれば大きな金額になります。
⑤ 資金繰りが苦しくなる前に選択肢を調べる
金融機関への相談や支払条件の見直しなど、複数の方法を知っておきましょう。
私は中国から水着を仕入れ、約20年間一人会社を経営してきました。
会社をやめた今でも、そこで経験したことは忘れません。
売上を増やすことも大切です。
でも、もっと大切なのは、無理なく事業を続けられることだと思います。
これから独立する方。
今、一人で会社を経営している方。
資金繰りに悩んでいる方。
この記事が、お金の流れを見直す小さなきっかけになればうれしいです。
焦らず、無理せず、一歩ずつ。
これからも、経営経験や現在の仕事を通じて学んだことを発信していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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参考資料
中小機構 J-Net21「会社の資金繰りが悪化し、資金ショートしそうです。何から手を打てばよいですか?」
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筆者プロフィール
しげ|左手1本の、人生のヒント
62歳。中国からの水着仕入れなどを経験し、約20年間一人会社を経営。
58歳で脳梗塞を経験。現在は左手一本とChatGPTを使いながら、ブログ・note・Xで情報発信を続けています。
